活動概要

FCDICは1986年7月に設立以来25年間、燃料電池に関する内外の技術開発に関する的確な情報を収集・蓄積し、会員相互および諸外国との連係を深めながら燃料電池の開発・実用化並びに導入・普及の促進に努めています。FCDICはこれからも各会員企業・機関のご協力を戴きながら、以下の事業活動を通じて燃料電池関連の情報サービス活動を続けていきます。

 

1.燃料電池シンポジウムの開催

 燃料電池全般に関する研究発表会「燃料電池シンポジウム」を毎年5月に開催しています。
このシンポジウムはタワーホール船堀で開催され、多数の参加者を迎えています。会期2日間で約100件の研究発表と特別講演があり、FC関連の展示会も併設開催しています。またシンポジウム初日の夜の懇親会は学術研究・技術開発に関する貴重な情報交流の場となっています。

燃料電池シンポジウム-オーラル発表 燃料電池シンポジウム予稿集
(英文要旨付き邦文)
 

2.機関誌”燃料電池”の発行

燃料電池の開発・普及促進の動向などに関する会員からの最新の情報をまとめるとともに、各種関連学会や海外の燃料電池開発促進機関からの情報を積極的に取り入れた”燃料電池”(邦文)を年に4回発行しています。”燃料電池”は記事タイトルの日英併記、英文アブストラクトの記事頭配置、図表タイトルの日英併記により、FCDICの活動状況を国内外の会員に連絡する機関誌としての役割を果たしています。
なお、”燃料電池”(季刊誌)は会員企業・機関の個人および会員以外の方々にも領布いたします。興味のある方はお問い合わせください。

FCDIC機関誌「燃料電池」(邦文)

お問い合わせ先
燃料電池情報開発センター(FCDIC)
Tel:03-6206-0231
Fax:03-6206-0232

 

3.年報「日本における燃料電池の開発」の発行

国内の燃料電池に関する研究開発の動向を概観するとともに、りん酸形、固体高分子形、ダイレクトメタノール形、溶融炭酸塩形、固体酸化物形などの各種燃料電池技術、およびその周辺技術、要素技術、応用技術:燃料電池を搭載したFCV(FCHV)、二輪車、車いすなどのについて、FCDICメンバー企業・機関個々の研究活動、普及活動状況を紹介した年報「日本における燃料電池の開発」(約175頁-発表論文タイトル 付属)を発行しています。この年報は邦文と同じ内容を英文で併記し、国内及び海外会員に配布しています。2017年度より、ウェブ掲載としました。冊子をご要望の方には別途対応させて頂きます。

 

4.講習会の開催

毎年、燃料電池関連の技術テーマを選び、その道のエキスパートを講師に招き、燃料電池技術関連の講習会を開催しています。今年度は2017年11月に「東京オリンピックと燃料電池」として実施しました。毎年12月には燃料電池を基礎から学びたい皆様向けに「寺子屋式燃料電池講習会」を開催しています。また、触媒学会燃料電池関連触媒研究会との共催で「新電極触媒シンポジウム&宿泊セミナー」やFC懇談会との共催でFC Expoの前に「国際交流会」を開催しております。

講習会におけるQ&A
(講師 東京ガス 金子氏/2005年度講習会)
講習会テキストの例
 

5.研究会の開催

燃料電池プラントの運転状況、各種燃料電池の技術的課題(燃料電池本体、材料、周辺機器、システム技術他)、運用システム、普及促進、コスト削減などさまざまな課題を取り上げ、講演会、パネル討論会、見学会などの形式で「研究会」を実施して会員相互の技術交流の場を提供しています。
これらの研究会はFCDIC会員を対象として、各年度講演会、見学会をそれぞれ2回ずつ、計4回開催しています。

講演会風景(JARI 渡辺氏の講演) 見学会風景((独)海洋研究開発機構にて)
 

6.交流会による会員相互の交流

FCDICの会計年度は7月に始まります。年度始めの総会開催時(8月下旬)にあわせて、また、新年度には賀詞交歓会(1月中旬~下旬)を兼ねて交流会を開催し、会員相互の親睦と情報交換を図っています。

賀詞交歓会風景
(FCDIC太田代表の挨拶)
立食パーティ風景
 

7.国際協力および国際会議の支援

吉武常任理事は、世界最大の燃料電池関連の国際セミナーである“燃料電池セミナー(Fuel Cell Seminar & Exposition)”にプログラム委員として参加し、特別講演等のChair Personを勤める予定です。また小関顧問(前常任理事)は燃料電池の国際規格を決める会議TC105の部門議長を務めています。

2010燃料電池セミナーで司会中の
小関監事(2010年当時は常任理事)
燃料電池セミナー報告書
 

8.FCDIC顕彰制度

FCDICの顕彰制度は創立30周年記念事業の一環として、下記の4つの賞を設定して、平成28年度に制定されました。

(1)産業貢献賞(本法人の活動に協力し、燃料電池の開発及び関連産業の振興に功績をあげた団体又は個人。)
(2)学術賞(燃料電池に関連する科学及び技術の進歩・発展に顕著な貢献をした個人)
(3)奨励賞(燃料電池に関連する科学及び技術の進歩・発展に顕著な貢献をし、当該受賞年で40歳未満の個人。または、燃料電池関連の中小企業で顕著な進展をとげ、燃料電池産業の振興に貢献した団体又は個人)
(4)特別功績賞(本法人の発展に寄与した団体又は個人。本賞は、毎年の顕彰をせず、30周年記念事業、及び 次回は35周年もしくは40周年をめどに行う。なお、本賞の受賞対象者については、元会員または各種委員会等において本法人の運営に多大なる寄与を為した者も含むものとする。)

初年度(H28年度)は特別功績賞の募集がなされ、選考の結果、三井恒夫初代代表、片岡宏文前代表、及び本間琢也初代常任理事が選考されました。次年度(H29年度)は、産業貢献賞、学術賞、奨励賞の募集がなされ、選考の結果、産業貢献賞には(一財)日本ガス協会、パナソニック(株)、東芝燃料電池システム(株)および京セラ(株)が、学術賞には横川晴美氏が、奨励賞には難波江裕太氏が選考されました。H30年度は、産業貢献賞に(株)本田技術研究所、奨励賞に田中学氏が選考されました。令和元年度は、産業貢献賞に田中貴金属工業(株)、奨励賞に轟直人氏及び馬渕拓也氏が選考されました。令和2年度の募集は以下の要領で行われる予定です。

1.募集期間:2020年7月1日~8月31日
2.FCDIC顕彰制度規約
3.令和2年度募集案内
4.応募書式:下腺をクリックして下さい。(Word)
(1)産業貢献賞
(2)学術賞
(3)奨励賞
5.送付先
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-19 お茶の水ビジネスビル 1階(101号室)
一般社団法人燃料電池開発情報センター 常任理事 宛
なお、電子ファイルでの応募も受け付けます。(以下の問合せメールアドレスにご送付下さい。)
※ご不明の点は事務局にお問い合わせ下さい。
電話番号:03-6206-0231
FAX番号:03-6206-0232
kensho@fcdic.jp(半角にしてご使用下さい。)

選考委員会関係サイト

 

9.”FCDIC Report”の配信(海外会員向け)

FCDICでは国内外の文献、雑誌、新聞、等からホットニュースをトピック単位に総括し、毎月、”Latest News”としてウェブサイトに263号まで掲載して参りました。以後は、機関誌の目次、シンポジウムのプログラム、燃料電池関連のウェブ情報のURLなどを、FCDIC Report(英語)として海外会員向けに配信しております。) また、燃料電池、エネルギー等に関連するウェブ情報は、ウェブ・特許・論文の覧に適宜アップしております。

 

10.海外動向調査

米国では世界最大の燃料電池国際会議”Fuel Cell Seminar”が毎年米国で開催されています。また”Grove
Fuel Cell Symposium”が英国で隔年開催されています(中間年は、Science & Technologyが欧州諸都市で開催されています)。
FCDICではこれらの国際会議およびその他の国際会議に適時調査員を派遣し、米国及び欧州における燃料電池開発の動向を報告書に纏め会員に配布あるいは機関誌「燃料電池」に報告文を掲載しています。

海外燃料電池調査団報告書

 

11.職場体験学習受け入れ

燃料電池開発情報センターでは、「特定非営利活動法人 学校サポートセンター」からご紹介頂いた中学生に対する「職場体験学習」を受け入れています。もちろんサポートセンターのご紹介がない場合でも、お問い合わせ頂ければ対応いたします。燃料電池開発情報センターの事務局で資料やパソコンを用いて、燃料電池の原理、燃料電池の普及状況、燃料電池のこれからの発展などを説明し、その後小さな燃料電池による発電デモや燃料電池の分解実験などを行います。なお、受け入れ可能な人数は、10人弱程度です。訪問のあった学校には、FCDIC編著の「図解 燃料電池技術」(日刊工業新聞社、2014年)を差し上げております。

☆問い合わせ先①:燃料電池開発情報センター
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-19
お茶の水ビジネスビル1階
燃料電池開発情報センター 事務局
TEL:03-6206-0231

☆問い合わせ先②:特定非営利活動法人 学校サポートセンター
東京都武蔵村山市大南4-21-1-5202
TEL:042-565-2212
URL:http://npossc.net/index.html

※最近の受け入れ例

平成30年 5月16日(水):三重県津市立橋南中学校三年生8名
平成28年 5月11日(水):宮城県仙台市立仙台東中学校三年生7名
平成26年 5月28日(水):青森県青森市立西中学校三年生6名
平成25年 4月11日(木):福島県郡山市立大槻中学校三年生7名
平成24年11月 7日(水):岡山県立岡山操山中学校三年生3名

2013/3/13に訪問生徒の卒業論文が届きました。(指導:同校 梶谷忠則教諭)

「日本の次世代車~燃料電池自動車で日本をクリーンに~」

「発電構成~安全でECOな日本にするための発電~」

「再生可能エネルギーで新しい日本を~課税で普及、分業で共存~」

平成24年 5月22日(火):三重県津市立橋南中学校三年生6名
平成23年 2月10日(木):茨城県神栖市立神栖第二中学校 二年生5名 報告文集(表紙)


平成21年:茨城県つくば市立竹園東中学校 二年生 7名
※:燃料電池Vol.12-4, (2013)124-126.

 

12.50年後FCWG

燃料電池は人類の豊かな未来を支える技術として将来の発展が期待されています。
FCDICでは燃料電池がどのような領域に応用されていくか、そのためには何が必要かを議論していきます。

WGメンバー用データ